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ムラングシャンティカフェ [patisserie Paris S'eveil]

わたしには、燦然と輝いて見えました。
混雑する人をかきわけるようにして覗き込んだそこに。

孤高のムラングシャンティ。

淡い褐色のそれは、たったひとつわたしに選ばれるのを待っている。

(・・・え?)

(ちょちょ、ちょとちょと、えー、っつーか、えーーーーー。)

(まじ、それ最後の一個だし、持ってかないでよ、えーーーーーー!!)

わたしは全身全霊で念じる。
あの子はわたしの元へ必ず帰ってくる。

(うおおう、おばさん、ナイスキャンセル!!)

DSC05263.jpg
運命的に引き合った、ムラングシャンティカフェ。

このお菓子は非常にクラシカルなものかと思います。
ムラング(メレンゲ)とシャンティ(クリーム)がメインのシンプルな古典菓子。

ところで、このムラングシャンティが『ここに』ある、ということに対しては
少々ひっかかるものがありました。

シェフがこのクラシカルな菓子を出したのには
何かしら理由(きっかけ)があると思ったのです。
ゆえ、どうしても見つけたその日にいただきたかったわけです。

もちろん、パリセヴェイユにはクラシカルな菓子がたくさん並んでいます。
クイニアマン、ボンブアマンドシトロン、ポンヌフetc

ムラングシャンティを作られるパティスリーも多くなってきましたが、
ここに並ぶとそれは古典ではなく、『今の金子さん』の菓子。
このムラングシャンティには特にそれを感じました。

「うちはフランス菓子の店」シェフはいつもおっしゃいます。

新しい、誰もやっていない菓子を作るという時代から
古典菓子を新しく作るという時代へ。

ムラングシャンティひとつに、大げさなと思われるやもしれませんが
こういった菓子を作って出すということは
揺らぎのない自信と方向性がなければならないのだろうと思うのです。

Tourte Pyrénéesではなく、『ガトー マルセイユ オ パスティス』と名をつけて
出された過去のいきさつをご存知の方には、
よりわたしの意味するところを共感いただけるのではないでしょうか。

DSC05262.jpg
ボザールとムラングシャンティと。

このふたつがひとつの皿にのるということ。
面白いなあと思うのです。

(「カフェ」でない、本当に王道の真白な『ムラングシャンティ』。
お店には並んでいませんが、非常に美しいものでした。)


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FEUILLANTINE AUX MANGUES [patisserie Paris S'eveil]

週末のデセール復活第一弾は先日UPした通りですが、
とある事情によりマンゴーのテリーヌは二日間のみの幻となりました。
次の週から登場したのがこちら。
DSC05041.jpg
フィーヤンティーヌ オ マング

Gelée de mangue マンゴーのジュレ
Gelée de Jasmin ジャスミンのジュレ
Espuma de jasmin ジャスミンの軽いムース
Emulsion de citron vert ライムのエマルジョン
Glace d'épice asiantique スパイス風味のグラス

DSC05039.jpg
注文後、10分ほどかかります。

それにしても、とにかく土日はものすごい混雑具合。
お店からお客さんがあふれてしまっている時間帯もあるほど。
それでも、週末デセールの復活を待ちわびていたファンは非常に多かったようで、
この日も知人友人いろんな方々と遭遇しました。
(駅でどついてスミマセン(笑))

DSC05038.jpg
運良く、裏メニューを頼んでいた人とも。
(こちらのスープオマロン、この日はメニューになく裏メニューでしたが
その後はメニューに載っていました。)

いろんな意味で破壊力抜群のこの方にひとくちもらって、通算3杯目。。。
楽しくいただきました♡
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続 デセールの会 [patisserie Paris S'eveil]

いきなり来ました。
事前にシェフが「すごく良いものが頭の中でできたので、喋っちゃってもいいですか」と
かわいく漏らしてしまったのがこちら。
DSC04871.jpg
Croquant de tomato et de fraise verte crus et glacées,
coulis de poivron rouge et d'orange sanguine

フルーツトマトと青苺のクリスティアン
サラダとシャーベットで、
パプリカとサンギーヌオランジュのビネグレット

実は、少々ソースのお味見をさせてもらっていたのですが
完成系は、見た目の美しさもあってうなるばかり。

「アルファルファのようなものと、飴と、いろいろ。美味しそうでしょう?!」
とお話しか聞いていなかった時点では、正直きょとんとしてしまう内容。

「目で見て」「味わう」という追随が許された事の幸せ。

噛ませてある飴は、バジルの風味。

DSC04878.jpg
Pamplemousses roses au thé jasmin,sorbet aux épices asiantique


ピンクグレープフルーツのジュレとジャスミンティーの香り、ラヴィオリ風
アジアのエピスのシャーベットと共に

ファンにはもうおなじみ?のラヴィオリ風。
お店ではヴェルヴェンヌ押しですが、こちらはジャスミンの香り。

DSC04880.jpg
Petite assiette de cuisine
小さなお料理

いえいえ、しっかりとしたシャンピニオンのタルト。
温かくとろりと流れるシャンピニオンのアパレイユに、
生のスライスがたつぷり。

「砂糖の甘み」が強いわけではないとはいえ、
ここではさまれるサレものはまた、旨さが引き立ちます。

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熱々の皿がここにのっかるんだなという、嬉しいセッティングに変わり

DSC04888.jpg
Spécialité de paris s'éveille,crêpe soufflé aux bananes,sause anglaise au rhum

パリセヴェイユのスペシャリテ
バナナのクレープスフレ
バニラとラム酒のソース

たまらない、この香り。
ヴァニラの濃さとそれに負けない食感と。
しゅわしゅわとしているのにコシがあるって変な表現かしらん。

そして、この一皿について忌憚の無い濃い意見交換も
またソースのひとつであったりして。

※さらに続く

***

ところで、お店では週末(土日)のアシェットデセールが始まっています。
行かれた方によれば、新作も含め
ペッシュ メルバ
リンツァー オ フィグ
フィユテ オ スリーズ
テリーヌ オ マング
クープ ド ヴェルヴェンヌ
が出ているそうですが、
今後も出るかどうかはお店の都合もありますのでご確認を。
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